~ イベント概要 ~ |
世界お茶まつり 2022 において、初めての試みとして静岡県支部が企画し開催しました。
全国の日本茶インストラクター・アドバイザーから発表者(バトラー)を募り、「私が好きな品種」をテーマに、その理由、品種の特徴、おすすめの淹れ方など、聴く人が「そのお茶を飲んでみたい!」という気持ちになるようなプレゼンテーションを各自 5 分間の持ち時間で行っていただきました。呈茶、道具や資料の使用は一切なし。言葉だけでお茶の魅力を伝える力が試される難易度が高いチャレンジでしたが、各発表者が日頃蓄積した知識や発表力と品種愛を生かし、個性あふれるプレゼンテーションとなりました。
◆出場バトラー一覧(当日発表順)
1st 上野俊輔さん(静岡県) 推し品種:藤かおり
2nd 田村千夏さん(兵庫県) 推し品種:あさつゆ
3rd 奥富雅浩さん(埼玉県) 推し品種:ゆめわかば
4th 齋藤俊一さん(静岡県) 推し品種:さえみどり
5th 黒坂いづみさん(岡山県) 推し品種:りょうふう
各バトラーの発表後のディスカッションタイムには、募集で決定した 50 人の審査員(オーディエンス)から活発な質問が飛び交い、各々の品種への理解をさらに深める貴重な機会となりました。
全バトラー甲乙つけがたい素晴らしい発表でしたが、オーディエンスの投票により奥富さんの推し品種「ゆめわかば」が最も多い票を得て初代「チャンプ茶」に選ばれました。
「チャンプ茶」奥富さんには和田静岡県支部長より表彰、優勝賞品が贈られました。 |
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~ 担当役員コメント ~ |
世界お茶まつり 2022 最終日の 10 月 23 日(日)、静岡県支部イベント「私の推し茶 プレゼンバトル」を開催しました。このイベントは、コロナ禍で呈茶がむずかしい中、企画したものですが、その際には、どうしたら人の心をつなぎ、お茶の魅力を伝えられるかを考えました。
どのインストラクター、アドバイザーにも、心動かされるお茶があると思います。そのときめきは限りなく個人のものではありますが、言葉で表現すれば皆が同じ思いに共鳴するはず。それをイベントにしたら会場に一体感が生まれ、もっとお茶に興味がわいて、もっとお茶を好きになると考えました。
このルールは
1.5 人の発表者(バトラー)がそれぞれ 5 分間、お茶について語る
2.審査員(オーディエンス)が内容を深掘りする質問をすることでより理解を深める
3.オーディエンスが一番飲みたいと思ったお茶に投票し、チャンプ茶を決定する
というものです。
そして、3 つの条件設定をしました。
発表者であるバトラーは一定の水準以上のインストラクションができる人が良いと考え、参加資格を協会の会員としました。発表条件を揃えるためテーマを決め、そのテーマを品種茶としました。バトラーには、資料や道具を使用せずライブ感を持って推しポイントを表現することをお願いしました。
当日は心配された集客も、協会の多くの方々に協力していただき、満席で立ち見が出るほどのにぎわいとなりました。そして、バトラーの個性あふれる発表で、内容が濃く皆が楽しめるイベントとなりました。
私が体調を崩してしまい参加することができず申し訳ありませんでした。協会の皆さま、県支部の皆さま、役員の皆さま、実行チームメンバーの皆さまには、初めての形式のチャレンジ企画を支えていただき、感謝しています。ありがとうございました。 |
実行委員長 日本茶インストラクター
淺井 吉美 (04-0871) |
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ビブリオバトルってご存じですか?私のスタートはここからでした。
静岡県支部独自の企画を練りたいと、ブロック長の声かけにいくつかのプランが発案されました。
お茶版のビブリオバトルはどうだろう。スマートメディアの普及、機能向上が進む中、本の売り上げが落ちている現在。リーフ茶を取り巻く背景は近いものと感じます。読書の良さを伝えよう、もっと本を読むきっかけを増やそうというのがビブリオバトルの大きな目的です。本をリーフ茶に置き換えると、まさに目的は一致します。インストラクションコンクールに近いものがあるね、と支部長の理解も得られ、実行チームを組み、打ち合わせを繰り返して、当日を迎えたのが開催までのプロセスです。
当日は、司会を担当させていただきました。バトラーの皆様の強い個性と、オーディエンスとして参加いただいた多くの関係者の皆様のお陰で、楽しく進めることができました。
最後に、「私の推し茶 プレゼンバトル」の良さは、低予算でいつでもどこでも開催できるところだと思います。こういったチャレンジでリーフ茶の更なる普及につながることを祈念いたします。 |
実行委員(司会進行) 日本茶インストラクター
渡辺 真一桜 (04-0936) |