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「日本語を学び日本での就職を目指す外国の学生に、日本の抹茶を点てて味わう体験をさせたい」というご依頼をいただき、プロスペラ学院にて抹茶を点てる体験講座を行いました。茶道でなくてよいとのことだったので、1時間内に全員が点てる体験ができ、ゆっくり味わえるよう、岡村講師のプランが立てられました。受講者は日常会話程度の日本語ができるということで、点て方の手順を戸塚が絵に描いて準備することで、見てわかりやすい講座を心掛けました。
今回は日本の文化を体験させる学校行事の一環でしたので、ビギナー向けの点て方と茶道の違いの説明や、おもてなしの心やマナーについても伝えるように配慮して行いました。受講者の反応も良好で、「家でも点てたい」「お土産にしたい」「もっとお茶について知りたい」など、お茶に対する興味が感じられました。家で簡易的に抹茶をたのしむならば、茶碗と茶筅があれば気軽に点てることができることを伝えると、講座終了後に「どこで買うことが出来るか?」と質問に来る受講者もいました。
講義中は日本語の説明をよく聞き、理解してくれていると感じましたが、文化の違いもあるのか、実習が始まるとテンションが上がってしまう学生もおりました。スマホで自分の抹茶を点てている動画の撮影や、スタッフと一緒に記念撮影をしたいという受講者も多く、抹茶の講座をたのしんでくれていることがわかったのは嬉しかったです。今後も継続できれば、受講者の出身国などを知り、「お茶」を介してお互いの文化について理解を深める機会となれば嬉しいです。 |
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講師 日本茶インストラクター 戸塚 彩子 (13-3193) |
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〜 参加された方の感想 〜 |
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静岡市駿河区丸子の「プロスペラ学院ビジネス専門学校」において、抹茶体験「抹茶を点ててみよう」「抹茶を飲んでみよう」という授業がありました。場所は静岡駅から車で30分の山あい、すぐ近くには丸子紅茶があります。学生の年齢は10〜20」代、出身国は東南アジアの方が多いように感じました。
感想ですが、普段外国の方とお話しすることはなく、一日で25人×6時限、計約150人の外国の方にお会いしたのは初めてでした。グループ分けは同じ国からの出身が集まっているようで、母国語で話していました。この雰囲気の中、大層緊張したのですが、日常の会話は日本語で大丈夫だと気づき、出来るだけ平易な言葉を心がけました。抹茶を点てるとき、「茶筅を上下に動かし泡が立つまでシャカシャカ途中クルクル」と説明があったのですが、ピンとこないようで戸惑っていました。「シャカシャカというのは、茶筅で泡を立てた時の音ですよ。静かにして耳をすませて聞いてください」とやって見せたら「ああ〜」と納得し笑顔でシャカシャカとやっていました。
文化の違いを感じたのは、抹茶を練るためのペットボトルの水を間違って飲んでしまったり、お菓子を食べるタイミングがわからない学生がいたり、茶杓で2杯入れるところを「もっともっとまだまだ大丈夫」と4杯も入れてしまったり。初めて抹茶に触れる外国の方向けの授業プラン作成の難しさにチーフのご苦労を思いました。
でも、海外から日本で働くために頑張っている若い人たちのエネルギー、活気を感じることができました。講師の「みなさんのお国のお茶をぜひ教えてください」との投げかけに顔の表情が一気にほころび急に空気が和やかになりました。
静岡市内に大勢の働く外国の方がいることを、全く知らずにいましたが、良い機会になりました。これからも、人と和やかな関係をつくることができる一杯のお茶を大事にしたいと思います。 |
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助手 日本茶インストラクター 永山 早苗 (17-3981) |
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