昨年に続き、今年も新型コロナウイルスが未だに収まりが見えない状況を考慮し、一年に一度の総会が書面決議という形式をとることになり、会員の皆様と顔を合わせる機会を失ってしまいました。何か代わりに出来ることがないかと頭を巡らせていたところ、ちょうど一年前の八十八夜の日にオンラインの会議システムを利用して「新茶で乾杯」というイベントをやっていたのを思い出し、手探りの中での今回の開催となりました。 当日は、オンラインではもったいないくらいの晴天で、ちょうど桜満開の中、京都の桑原さん、富士の渡辺さん、レジェンド級インストラクターのお話、静岡市内牧の森内さんの茶園から中継と、中身の濃さにも助けられ、楽しい時間になったのではないかなあ、と自己満足に浸っております。 実行委員の皆様、桑原様、渡辺様、森内様、また不慣れな中、ご参加していただいた皆様、ありがとうございました。また何か、オンラインならではの企画を考えたいと思っておりますので、その節は宜しくお願い致します。 |
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静岡県支部長 日本茶インストラクター 和田裕巳(01-0278) |
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~参加された方の感想~ |
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10数年ぶりに地元の静岡に戻ってきまして、このような機会に参加させていただき嬉しく思います。 今回の交流会で森内茶農園さんのやぶきた手摘みをいただきました。香りがフルーティーでとてもよく、すっきりして渋みが少なくて贅沢な味でした。また、レジェンド級インストラクターの桑原先生、渡辺先生のお話も大変勉強になりました。 桑原先生の抹茶のお話は合組の三つ合と四つ合の話から展開されました。色、香り、味の3つをうまく合組することによって良いお茶ができるという理屈の話をお伺いしました。このとき私は、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」狭山茶摘み歌を思い出しました。今は四つ合という 色、香り、味に値段も含めた形で合組をしているということ。そこから2割理論、乱合、ひね茶の話と現場で実際に行われている美味しい抹茶の作り方を教えていただき目から鱗でした。 渡辺先生のインストラクション技術の話もこれからインストラクターとして活動していくにあたり大変参考になるものでした。聞き手に印象に残りやすいよう五感を駆使したり、できるだけ区切りを短くしたりすることが重要と知りました。お茶というものが舌で味わう庶民の輪ということで、敷居を高くすることなく多くの人に向けて発信できるようにしていけたらとも感じました。自身もアウトプットの機会を設けるように日々精進していきたいと感じた1日でした。ありがとうございました。 |
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日本茶インストラクター 影山裕賢(21-4695) |
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先日はオンライン交流会へ参加させていただきありがとうございました。私自身、オンラインへの取り組みが初めてでしたので、少し心配でしたが、先輩方、またインストラクター、アドバイザーの方達と画面越しではありますが、交流できたことを嬉しく思います。 まずは静岡市の森内茶農園さんで採れたお茶で乾杯した後、その山の香りの余韻を味わいながら、レジェンド級ともいえる先輩インストラクターの方々のお話を拝聴しました。その中で、お抹茶の本をお書きになったことでも有名な桑原秀樹さんが、常に新しいことに目を向けて取り組むことの大切さについてお話をされていました。また、富士市の山大園の渡辺栄一さんは、自らお作りになったお茶の小道具を披露してくださり、お茶に対する愛情の深さと、お茶を楽しむ姿がとても印象に残りました。 リーフのお茶を飲む家庭が減ってきている今、次世代の方達にいかにリーフ茶の魅力を伝えていくか?それに桑原さんがおっしゃるように、これからは今までにない新しい発想と取り組みを、お茶業界にも沢山取り入れていくことが大事ではないかと思います。今、自分にできること、それは特にこれからの世代の方達に新しいスタイルのお茶を楽しく伝えていくことだと思っています。そして渡辺さんがお茶を物として形に残されているように、私も少しでも多くの方達の心に、お茶の魅力を残していけたらいいなと思います。 |
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日本茶インストラクター 田原優美(22-4814) |
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