NPO法人日本茶インストラクター協会静岡県支部・静岡ブロック
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お茶のいれ方教室研修会が行われました。(H26.8/3) お茶の郷
お茶のいれ方教室研修会
お茶のいれ方教室研修会
お茶のいれ方教室研修会 お茶のいれ方教室研修会
お茶のいれ方教室研修会 お茶のいれ方教室研修会

 今回のテーマは「お茶のいれ方教室」です。9月から静岡・藤枝市内で、10月からは茶業会議所の「出前講座」が県内各地ではじまります。何度も講師を経験されているベテランから未経験の新規認定者までを対象として、秋からの教室を前に一緒に何かできないかということになりました。
 ワークショップ型の研修には、講義型の研修に比べ参加者が能動的になれる利点があります。質問でも意見でもよいのでまず何か発言してみる、率先して何かの役割をしてみることで何かしらを得るという考えです。今日は参加してよかったと思うような研修を目指しました。
 参加応募者は約40名、体調不良などの理由で欠席された方が数名いましたので1グループ9〜10名の4グループを構成し、それぞれに講師経験者・テーブルスタッフ経験者・未経験者が3〜4名ずつを割り振りました。今回講師経験者が10名以上参加してくれたのは心強かったです。

 さて、研修内容ですが、各グループにいれ方教室のテーマを提示し、時間内にLP(授業プラン)を作成し、その後に他グループとスタッフ側・児童側に分かれ実践する(模擬授業)という方式としました。対象は小学3年生12名・講義15分・実習30分の条件で、1班・2班には「チャから茶になるまで」の講義といれ方実習を3・4班には「静岡の茶業概要」講義といれ方実習というテーマを提示しました。茶をもむとはどういうことかという説明や茶業概要をどこまでわかりやすく平易な言葉で伝えられるのか等々すごく難しかったと思います。
 予めグループの中心となるチーフ4名には指名と言うべきかとにかく依頼のメールを(強引に?)送り、LPを見ていただいていました。今回の研修は役割と時間の割り振りが全てです。つまり、LP作成のために必要な役割を決め、LP作成後は実践のための役割を決めます。その話し合いの場を仕切るのがチーフです。そして今回のチーフ4名はそれぞれの方法で話し合いを活性化することに成功しました。原賀さん、齋藤さん、金沢さん、戸塚さん、本当にありがとうございました。どの班からも活発な発言、笑い声が聞こえてきたのには正直予想を超えて驚きました。
 午前中のグループワークは90分間の予定でしたが、予想通りLPを作り終えたグループはありませんでした。皆さん昼食もほどほどに作成や実践準備に大わらわの状態でした。
ともあれ、予定より10分遅れでいれ方教室の模擬授業(実践)がはじまりました。
模擬授業の講師役には今までテーブルスタッフは経験済みであるが講師役は初めての方にやってもらうよう予めチーフには伝えました。そして講師経験者にはテーブルスタッフ役未経験者の補助に入ってもらいました。

お茶のいれ方教室研修会
お茶のいれ方教室研修会
お茶のいれ方教室研修会 お茶のいれ方教室研修会
お茶のいれ方教室研修会 お茶のいれ方教室研修会

 やはり初めての講師役ということで緊張されていた方々がほとんどでしたが、思わず引き込まれそうになるほどのタレント性を持った方も発見できました。テーブルスタッフ役の皆さんは児童役に程遠いおじさんたちの悪行に少々手こずっていたかな?ともあれ、あそこまで酷いと学校の先生が割り込んできますのでご心配なく。
 実践終了後には池田支部長の模範演技(導入部のみ)も見学し、勤務上の諸注意をまとめたあと、各班のLPを見ながらチーフから解説を聞きました。その後は感想記入シートへ各自の思いを綴ってもらいようやく終了。感想記入シートは全員分を張出して他の参加者がどういう感想意見を持ったのかを確認してもらいました。

 良き講師、良きテーブルスタッフになるために必要なことは、やはり経験を積むことが一番だと思います。しかしながら、時には一つのテーマを話し合い、共同作業をすると思いがけない気付きや貴重な経験談が耳に入るものですね。今回参加された皆さんは秋からはじまるいれ方教室にぜひともご参加ください。今回の研修がすぐに役立つ方もいれば、知らず知らずじわりじわりと効いて来る方もいるのではないでしょうか。そして更なる努力を!
 余談ですが会議中の議事や教材イラストを書いたりLPを掲示するために使った「どこでもシート」(静電気で壁やガラス窓にくっつく簡易なホワイトボード)はこの研修で一番の収穫だったかもしれません・・・・。見つけた私を褒めてやってください。

研修担当 上野 俊輔
★ 受講者の感想 ★

 地元のお茶農家に嫁ぎ、母親となって、初めて周囲の緑茶離れを目の当たりにしたのが日本茶インストラクターを目指すきっかけでした。取得後は、小学校のお茶教室でスタッフとして経験を積んできましたが、今回の研修会場が自宅近くということもあり、いつものように講義を聴くという、受け身の姿勢で参加しました。
 ところが、用意されていたのは四つのグループ分けと、実践さながらの厳しい研修でした。いや、厳しいと感じたのは、思いもよらない講師役で、小学生に扮したインストラクター、アドバイザーの方々を相手につたない講義をしたからでした。以前は中学校での講師経験があったので、大丈夫だと思っていましたが、いざ本番となると、大人を小学生に見立てなければならないこと、本当の小学生は難しい表現を理解できるのか等、様々な思いが頭の中を駆け巡り、勉強不足も手伝って頭の中は更に真っ白となってしまいました。
 グループ内で話し合ったこともうまく伝えられず、持ち時間も短くなってしまいましたが、最後に「これだけは伝えたい言葉」として、いつも小学校のお茶教室で講師の方々が大事にしている、「『どうぞ』『ありがとう』という言葉は日本の素晴らしい文化である『おもてなしの心』が込められています。皆さんもお家の人に『おもてなしの心』でおいしいお茶をいれてください。」という言葉をようやく言うことができました。
 総評で、上野支部長からは「講師役の人は一番恥をかいた日。あとは上達するのみ」という言葉を頂きました。今までの私はインストラクター取得に満足し、知識は持っていても、人に分かりやすく伝えるという勉強はしていなかったので、今回の研修は、今後の課題を明確にできるという有意義なものでした。この研修に参加できたことを心より感謝いたします。

13-3191 土屋 和美(受講者)
事業名 お茶のいれ方教室研修
主催 日本茶インストラクター協会静岡県支部
開催日 平成26年8月3日(日)
会場 お茶の郷(島田市)
参加者 39名
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