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日本茶アドバイザー専任講師による研修会 5
「有機茶の生産現場からの報告」
(R4.8/27 14:00〜16:00)
今回は、一農家の視点から、普段耳にしないのではと私が思ったお話をしました。
有機茶は一般に流布されているイメージに頼っている部分もありますが、それは現場から見ると違ってみえることもあるという話題提供をしました。
次に有機茶の「定義」は必要と考えました。ここでは多くの人が議論し概ね合意してきた有機の「規格」と、「有機認証」について解説しました。有機茶の生産では、まず「どのようなお茶をめざすか」の方向性を決めます。「有機茶の特性」があるので、それを活かすことも課題です。次に土地や気候と自らの「有機茶生産技術」や設備、販売先を考慮にいれて、組み立てていきます。その時自らが判断するために必要なのが「有機的な考え方」です、という風に話の組み立てをしました。
反省点は、カメラ目線などオンライン用の配慮が足りなかったこと、なるべく対話型にしたいと言いながら、途中対話ができなかったことです。
日本茶アドバイザー専任講師
日本茶インストラクター 鈴木 猛史 (01−0129)
〜 参加者の感想 〜
買い物に行くと、スーパーや百貨店などで有機野菜のコーナーを見かけます。
詳しくは知らないものの健康には良いのだろうというイメージで手に取ることもあります。
今回の研修会では有機茶について一体どのようなものなのか、どのように作られているのか知りたいと思い参加させていただきました。
研修会では、有機認定や農薬のお話、外国との比較などのお話を聞かせていただきました。農作物は規格内で作られているものに有機認定がされており、海外などと取引の際の信頼になる一方、規格に入っていれば認定されるため、それだけでは測れないものがたくさんあり、生産者により品質も変わり、いろいろなお茶ができるということがわかりました。
又、農薬の基準については国ごとに使用される農薬が違うため、基準がしっかり定められていないものや、そもそも検証・評価されていないものについて基準をつくるのが難しく、一概に判定できるものではないということがわかりました。
農家さんの思いの入った自然仕立てのお茶、安心して飲めるお茶を是非味わってみたいと思いました。
参加者 日本茶インストラクター 大塚 智香子 (12-2978)
事業名
日本茶アドバイザー専任講師による研修会
主催
日本茶インストラクター協会 静岡ブロック・静岡県支部
開催日時
令和4年 8月27日(土) 14:00〜16:00
講師
講師:鈴木猛史 氏
(日本茶インストラクター1期生、日本茶アドバイザー専任講師)
内容
日本茶アドバイザー専任講師による会員研修5
(Zoomによるオンライン開催)
「有機茶の生産現場からの報告」
有機茶生産の理想と実際、有機認証のありかた、有機栽培の生産技術などについて質問を交えながらの講義
参加者
28名
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