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はじめて紅茶製造体験研修に参加しました。まだ残暑が残る暑い日でしたが、とてもいい紅茶製造体験研修になりました。村松二六(にろく)さんからの講義は、まるで日本茶インストラクター試験を勉強したテキストかと思うような内容で、実際に、茶葉を見て触れて、香りを嗅ぎながら、茶葉の変化を体験することができました。
二六さんの知識や経験談は貴重なお話ばかりで、メモをたくさんとりました。時々、油断していると、二六語録と呼ばれる、おやじギャグ的な話に脱線したりして、笑いもありで、いろんな話をして楽しい時間でした。紅茶製造については、知識や経験から設計された設備があり、他の製造者が勉強しにくるのも納得でした。二六さんの紅茶製造に対する情熱や、ずっと改善し続ける姿勢はとても素敵でした。
私たちで製造した紅茶を飲み比べさせてくれました。同じ茶葉で同じように製造したはずなのに、味わいが違っているのは面白いと思いました。そこが紅茶製造の面白さで、難しさだと教えてもらいました。テキストで勉強した製造工程、香り成分などを実際に見て触れて体感することで、紅茶の美味しさの科学的な根拠を理解することができました。
この研修は先輩インストラクターからお墨付きの研修でしたので、とても楽しみにしていました。今年の夏の暑さで、茶葉の急激な成長の影響があり、9月23日に予定されていたのが9月10日に前倒しになってしまって、残念ながら参加できなかった方もいるかと思いますが、また次回この研修がありましたら是非参加をおススメします。 |
研修担当 日本茶インストラクター 青島由美(20-4454) |
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〜 参加者の感想 〜 |
この度は、かねてから名を知る丸子紅茶の村松二六さんの工場での製茶体験とあり興味津々で参加させていただきました。
本では知り得ない二六さんの職人技のオンパレード!特に発酵の段階で使用される発酵器は、ご自身の夢を実現されたとのこと。観覧車のような作りで創意工夫が見えます。
ほぼ全ての工程がオートメーション化されているとはいえ、天候や温度、湿度など毎日変化する中で、都度目を配り手で触れ香りを確かめてと、人間の五感が製茶作りには欠かせないと思いました。特に香りに関しては、揉捻時は始め青っぽく、そして段々と甘さを増し、発酵、乾燥を経てさらにフルーティーに変化していきました。実際に緑の葉が形や色、香りを変えながら紅茶になっていく様を知れた事は驚きでした。
出来上がった「紅富貴紅茶」は先ずはストレートで。カップには良い紅茶の証ゴールデンリングが出現!程よい渋みが美味しいです。二杯目は二六さんおススメのミルクティーでいただきました。甘いクッキーとの相性がとても良かったです。
二六さんの紅茶作りの情熱に触れ、和紅茶に対してより興味が湧きました。緑茶のように、その土地ならではの日本の紅茶を見つけていきたいです。 |
参加者 日本茶インストラクター 入江寛美(ア19―12018) |
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