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品種茶の研修会 第2弾
(R4.12/3 静岡市番町市民活動センター)
今回は、国立研究開発法人農研機構の果樹・茶業研究部門 茶業研究領域長の根角厚司氏を講師にお招きし、「茶を斜めから見るとおもしろい」と題して、品種茶についての講義の後、グループごとにそれぞれの淹れ方で淹れた9種のお茶の品種名当てに挑戦しました。
今年度2回目の品種茶研修に参加できました。講師の根角先生は育種の第一人者であり、今年から静岡に赴任されたことにより実現した研修です。
また、先生は日頃より日本茶インストラクター・アドバイザーに研究の現場と流通業界および消費者との橋渡し役を期待されています。その思いもあってか、お忙しい中、この研修会に時間を割いていただけたものとあらためて感謝申し上げる次第です。
実習に先立つ講義「茶を斜めから見るとおもしろい」では数々のお話をしていただきました。個人的には挿し木法を開発した押田幹太氏のことに興味を覚えました。
そして9品種を試飲してその品種名を当てるグループ実習には苦戦しました。結果は0点!今思えば「あさつゆ」と「やぶきた」くらいは当てたかったなぁと思います。何はともあれ、久しぶりに楽しく充実した時間を過ごさせていただきました。
静岡ブロック長 日本茶インストラクター 上野俊輔(01-0030)
〜 参加者の感想 〜
まず、この研修で衝撃を受けたのが、そもそも「思い込みを捨てる」研修だったということです。品種茶の特性を学ぶつもりで参加しましたが、自分が普段いかに思い込んだイメージを持ちながらお茶を飲んでいるか、気づくきっかけとなりました。
品種茶の特徴を聞く前に、グループ毎に淹れ方を決め、9種類のお茶をブラインドで飲み比べ、品種や好みなどを記入していきました。静岡県内では「やぶきた」が栽培や流通の多くを占め、一番親しみがあるはずですが、ブラインドで品種茶と一緒に出されると、多くの人が当てることができず驚きました。
また、品種茶でも栽培される地域の気候により、静岡で育てると旨味がのり苦み渋みが少ないものが、九州で育てると苦み渋みが強くなって美味しくならないなど、よく言われる特徴が必ずしも当てはまらないということを学びました。
思い込みでお茶の特性や淹れ方を判断せず、今後はさまざまな淹れ方で創意工夫を重ねつつ、さらにお茶に親しんでいきたいと思います。
参加者 日本茶インストラクター 望月美佳(21-4658)
これまで15の品種育成に携わった根角講師の講義では「固定概念にとらわれず、常識を疑ってみることが大切」というお話があった。
講義の後、グループに分かれて9種の品種茶を淹れて試飲。淹れ方は各グループで考えて淹れた。
五感をフル活用して試飲するも、飲み進めるにつれて区別がつかなくなってくる。
品種茶についての講義の後、グループごとに9種のお茶を淹れて試飲し品種当てに挑戦した。
事業名
品種茶の研修会 第2弾
主催
NPO法人 日本茶インストラクター協会 静岡県支部
開催日時
令和4年 12月3日(土) 13:30〜16:30
会場
静岡市番町市民活動センター大会議室(静岡市)
講師
根角厚司 氏
(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 果樹・茶業研究部門 茶業研究領域長)
内容
品種茶についての講義の後、グループごとに9種のお茶を淹れて試飲し品種当てに挑戦した。
参加者
39名
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