牧之原支部は大井川流域を中心とした4市2町を含み、県の西部地域と中部地域にまたがっています。県支部の研修やスタッフとしての参加も、大井川を挟んで東の地域は藤枝・静岡方面へ、西の地域は掛川・磐田・浜松方面へ参加する傾向がある、生活圏の違う広い地域からなる支部です。お茶は牧之原台地を中心に深蒸しの生産が多いですが、古くから全国に名前が知れ渡った川根茶も地域内で生産されており、お茶の製造の面でも違いのある地域支部の一つでもあります。
地域柄、研修やイベントも生活圏が違う場所での開催では参加しにくいと感じる会員も多いようで、常々まとまりにくいことを感じていたため、支部の名称にもなっている「牧之原台地」という一つの象徴をお茶の歴史の上で学び、地域施設の体験や、少人数の交流会で少しずつ顔を合わせて直接話をし、知り合いの輪を広げていくことで、今後の地域支部のまとまりにつなげていきたいという思いで企画しました。
研修会では、全体の歴史の流れを確認した後、牧之原台地の開墾の始まりの頃から「なぜ牧之原でお茶が作られたのか」という視点で歴史を学びました。自分たちの地域出身の人が、当時の牧之原のお茶づくりに関わっていたことを知り、現在も残る地名が出てくると、文字でしか知らなかった歴史もとても身近に感じられました。受講者の中には生産者も多く、研修の最後に、それぞれのお宅のお茶の歴史を伺えたことも、とても興味深かったです。
交流会は出席者を4グループに分け、人を入れ替えて自己紹介から2回話をする時間を設けました。テーブルについてお互いの顔を見ながらお話をすることも久しぶりだという方もいらっしゃいましたが、近い距離でゆっくり話ができ、初めての方とも交流が持てたことは、今後の活動の際の円滑なチームワークへつながっていってくれると思います。
出席者の皆さんからは、お茶という縁でつながった皆さんとたくさん話ができて楽しかった、いろんな方と話せて刺激をもらえた、思い切って参加してよかった、また参加したい、インストラクター・アドバイザーの活動もしていきたい、というお声をいただきました。 |
牧之原支部長 日本茶インストラクター 戸塚彩子(13-3193) |
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〜 講師の感想 〜 |
牧之原支部研修会にて「牧之原台地における茶栽培の歴史」講演をさせていただきました、日本茶インストラクター15期の長舩です。
参加者の皆さんは当然ながら地元の方たちばかりで、そのような方たちにお話しするなんておこがましいと思いながらも、ご清聴たまわりましてありがとうございます。
お伝えしたいポイントとしては、何故(目をつけたのが)お茶だったのか、何故(当時移住してきたのが)牧之原だったのか、そして牧之原台地ならではのメリット、といったところでした。お茶の歴史って様々な切り口があり、お茶の味わいのようにとても奥が深いので、是非皆さんも興味を持っていただけたらと思います。
また、牧之原支部ならではで、参加者の中にお茶栽培を営んでいる方々がいらっしゃって、その方々の“茶栽培を始めた歴史”をお伺いすることが出来たことも、生のお声を聞けてとても印象に残りました。
私自身よい機会を与えていただき、ありがとうございました。 |
講師 日本茶インストラクター 長舩知行(15-3588) |
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〜 参加者の感想 〜 |